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デート商法(恋人商法)

デート商法(恋人商法)

デート商法とは、男女問わず異性に対する恋愛感情や好意につけこんで、ダイヤ等の宝石類や毛皮等の高額商品を販売する商法の事です。

(恋人商法と呼ばれる事もあります。)


「アンケートに協力してもらえませんか?」

「今度、イベントが開かれるので来ませんか?」

といった感じで異性から突然かかってきます!!

業者の話し方は、かなりフレンドリーで、不思議と話が合い(向こうがあわせているのでしょうけど)、相手に親しみを覚えていってしまいます。

出会い系サイトで知り合った人と仲良くなり、相手の会社に遊びに来るよう言われ、行ってみたら宝石を勧められた。
といったようなが、デート商法の典型的なケースです。
呼び出されるときは、商品の販売目的を告げられない事が多いです。


「今度、宝石の展示会をやるのだけど、私がデザインした宝石もあるから見に来ない?」

と商品を販売している事がわかるようなケースもありますが、そういったケースでも

「買わなくてもいいよ」

「見に来るだけでいいから」

「気軽に遊びに来て」

「無理に買わせるは絶対無いから大丈夫」

等と言って、消費者の警戒心を緩めているケースが多いです。

アクセサリーや毛皮を身につけさせて、
「スゴク似合っている」等と褒めまくり、よい気分にさせる。主に男性販売員が女性に対して行います。

絵(版画)の販売の場合は、「気に入った絵を選んで下さい」等と言って、展示してある絵から一点選ばせた後に、

「センスがありますね」

「絵を見る目がありますね」

等と言って、よい気分にさせます。

(何年後には価値が上がる等の嘘も見られます)

被害額は数十万円ですめばよい方で、2回3回と契約させられ、被害額が百数十万円になるようなケースも見られます。

電話、ダイレクトメール、路上等で勧誘をし、店舗や展示会場の様な所に案内し、応じない限り帰さない雰囲気にして、

商品(宝石、絵画、美容機器、健康食品、スーツ、時計、会員権etc…

等の何かしらの商品の購入や、サービスの契約をさせる。


デート商法はいきなり商品の販売を始めるわけではなく、業者は消費者と仲良くなり、信頼を得るから始めます。

その間に、業者の販売員に好意や恋愛感情を抱いてしまう人が多いのです。

デート商法の場合、クーリングオフが可能というケースがあります。

クーリングオフは、消費者が無理由・無条件で契約を一方的に無かったに出来る制度です。

デート商法は、長時間の勧誘等無理のある勧誘を行う事が多いので、契約した事を不満に思っている消費者も多いです。

契約後、消費者の不満をそのままにしておくと、クーリングオフされる可能性が高くなるのでクーリングオフされる可能性を下げるために以下のようなが行われています。


契約書を書いた後に一緒に食事に行く。

●契約後、家まで送る、送ってもらう。

契約後も電話・メール・手紙で連絡を続ける。

契約後も会って、デートをする。

誕生日プレゼントを贈る。もちろんメッセージカード付。

こういった行為は、消費者が担当者に抱いている好意が強ければ、強いほど効果が増してしまいます。

なぜならクーリングオフをすれば、担当者から連絡が取れなくなると考えてしまうからです。

連絡が取れなくなる恐怖は、相手に強い好意を抱いていればいるほど、大きくなります。


露骨に、「クーリングオフは出来ない」、「クーリングオフしないで」等と言うケースもあります。

業者のクーリングオフ回避行為は、クーリングオフ期間が終わると共に無くなる、もしくは少なくなっていきます。

クーリングオフ期間は何度も会ってくれたのに、クーリングオフ期間が過ぎると、忙しくなったと言って、会ってくれなくなり、毎日送られてきたメールが週に一回になり、やがて送られてこなくなる・・・
相手の態度が冷たくなった。


おかしい、と気づいたときにはクーリングオフ期間は過ぎてしまっています!!

はまってしまうと、冷静に考える事が出来なくなり業者のクーリングオフ回避を見破れないもあります。

デート商法かもしれないと思いつつも、自分は大丈夫だろうと思っている方もいます。